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東海愛知新聞

まち象徴するアーケード

本町通り 来月1日から解体

岡崎市本町通の商店街にあるアーケードがこの夏、姿を消す。建造から約70年にわたって地域住民に親しまれてきたが、老朽化や商店主の高齢化で維持が難しくなり、撤去が決まった。解体は7月1日に始まり、8月末には完了する予定。(犬塚誠)

アーケードは県道岡崎足助線(本町通り)の「本町通3丁目」信号交差点~「能見通一丁目南」信号交差点の約150メートルの区間で、両側の歩道に設けられている。1956(昭和31)年ごろに商店街で建てた。

鉄骨造で屋根はアルミぶき。初めはその色から「シルバーアーケード」と呼ばれた。高さは約3.5メートルある。市内の康生地区では以前、複数の商店街がアーケードを設けていたが、現在は本町通のみとなっている。

建造当初は本町通りに名鉄岡崎市内線(市電)が走っており、「傘を差さずに名古屋の松坂屋まで行ける」とも言われていた。昭和30年代には各商店が屋台を出店。1959年の伊勢湾台風では屋根が飛ばされたこともあったという。

約20年前の修繕で鉄骨部分は緑色に塗り替えられたが、アーケードの形は昔のまま残った。地域住民には買い物や交流の場として愛され続けたほか、市内中心部にあることでまちを象徴する風景にもなっていた。

ただ、近年は柱の腐食が進行。商店主も70代以上が増え、最盛期に約40軒あった店舗は15軒ほどに減った。アーケードを残すにも担い手がいない中、商店街組合は今年、アーケードの存廃を問うアンケートを実施した。

結果は組合員全29人中25人が撤去に賛成し、4人が反対。「アーケードの将来のために」と、約20年前の修繕以降に商店主たちで積み立ててきた資金は、解体費用に使われることになった。

解体工事を前にした6月6日には安全祈願祭が行われ、商店主や地域住民ら約30人が参列した。組合の内藤征吾理事長(55)=同市=は「当たり前のようにあったアーケードがなくなることは寂しいが、時代の流れ」と語った。

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