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東海愛知新聞

布で“描く”

岡崎市旧本多忠次邸 豊橋の岡さん個展

布を絵の具代わりに用いたアート「布絵」を制作する岡観紅みるくさん(76)=豊橋市=が、岡崎市旧本多忠次邸個展を開いている。日本古来の風物を布で表現した約15点が並ぶ。6月3日まで。観覧無料。(犬塚誠)

題材としたのはハスや竜、童話の風景など。明治〜大正時代に作られた古布や、ネクタイなどを使って“描いて”いる。ハス池をイメージした大作は縦2メートル、横3.5メートルの大きさで、床に広げて展示している。

同市での個展開催は初めて。岡崎にちなんだ作品にも挑戦した。モチーフに選んだのは、同市切越きりこし町にある「切越の夫婦ヒノキ」。西日で真っ赤に染まった姿を、目にした際の感動も含めて落とし込んだ。

岡さんは元々、グラフィックデザイナーとして夫と活動していた。以前は東京の原宿や南青山にも事務所を構えていたという。布絵を始めたのは60歳の時。介護の傍ら「自分の生き方を見直そう」と一念発起した。

こだわっているのは「自分のイメージを大切にする」こと。単に具象的な絵にするのではなく、題材から受けた印象を画面に反映させるようにしている。布の色や質感も異なるため、イメージに合わせて素材を選んでいる。

「自分の好きなものを人に見てもらいたいと思っている。『えっ、これが布なんですか』と言ってもらえるのがうれしい。作品を通して、好きなようにやっている姿を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)。月曜休館。

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