森と水を未来へ
岡崎市とモリアゲ 保全活動に向け協定
岡崎市は24日、森林業コンサルティングを手掛ける株式会社モリアゲ(東京都港区)と、市内の森林を保全するための協定を結んだ。千万町町にある元牧場の市有地を、植林や下草刈りによって森にする。 (犬塚誠)
活動場所は広さ約2.7ヘクタールの牧草地。株式会社髙橋精肉店(同市小呂町)が1979(昭和54)年から牧場を運営していた。2002(平成14)年に牧場が新城市に移って空き用地となり、昨年度に同社が岡崎市に寄贈した。
敷地内には乙川(男川)をはじめ、3つの河川にまたがる水源地がある。乙川の水は、岡崎市民の“命”ともいうべき存在。今後はクヌギやナラといった落葉広葉樹を植えて森を育てることで、水源を守っていく。
同市の森林活性化アドバイザーも務めるモリアゲの長野麻子代表取締役(54)=県立岡崎高校出身=は「岡高での3年間、乙川の水を飲んで大きくなった。その恩返しとして、気を引き締めてやっていきたい」と語る。
本年度はどのような森にしていくかを検討する。植樹は2027年度に始める予定で、市民や事業者の参加も募る。一つの森ができるまでにかかる時間は100年ほどとも言われ、未来までつながる取り組みとなる。
この日は同市役所で協定締結式が開かれ、内田康宏市長と長野代表取締役が市内産のヒノキでできた協定書を交換した。内田市長は「豊かな森林が育まれ、乙川をともに守ってもらえるのはありがたいこと」と述べた。
