等身大で再現
岡崎城西高美術部 ふじ子像を市に寄贈
岡崎城西高校(岡崎市中園町)美術部が12日、昨年7月に死んだ市東公園動物園のアジアゾウ「ふじ子」の等身大の像を市に寄贈した。体長3.6メートル、体高2.7メートルの体格を再現した。園内のゾウ舎で見られる。(犬塚誠)
像は、ガラス繊維を含んだ強化プラスチック(FRP)製。つぶらな瞳や皮膚の複雑な色合いもそのまま模した。尾の一部にはふじ子の体毛を植え、背中にはふじ子が愛用していた砂をまぶすなど細部にまでこだわった。
岡崎城西高とふじ子のゆかりは2024年度にさかのぼる。文化祭で巨大造形物を毎年展示している美術部が、その年の題材に選んだのがふじ子だった。飼育員や獣医に特徴を聞き取り、段ボールで形作った。
今回贈った像は24年度に制作した段ボール製のものを原型に、現役部員や卒業生らで作り上げた。当初は市外での観光PRに併せた展示を想定していたが、ふじ子の急死に伴ってゾウ舎に置かれることになった。
24年度当時の部長で、像のFRP化にも携わった竹内杏里さん(19)=名古屋芸術大学2年=は「完成を見届けることができて安心した。ふじ子を元いた場所に連れてくることができ、達成感もある」と笑顔を見せた。
この日はふじ子の誕生日(4月10日)にちなんだ「生誕祭」に合わせて、ゾウ舎で寄付受納式が開かれた。内田康宏市長は「ぜひ皆さんに来てもらい、心の中に残るふじ子の姿と重ね合わせてほしい」と語った。
開園時間は午前9時~午後4時30分(像は窓越しに観覧できる)。
