創建600年の節目
岡崎 岩津の若一神社
岡崎市岩津町の若一神社が今年、創建600年を迎えた。徳川家康につながる松平宗家の2代・泰親が造立したと伝わる古社。現在、岩津地域で展開されている「松平氏の岩津進出600年」に絡めたさまざまな活動も、若一神社の創建年を根拠としている。 (犬塚誠)
1426(応永33)年に建てられた若一神社。泰親が一族の子孫繁栄や所願成就を願い、熊野三山から神々を勧請した。残された棟札には創建年と共に、願主となった泰親の法名「用金」という名も記されている。
当初は圓福寺(同町)の裏手辺りにあったが、1852(嘉永5)年に現在地に移った。1971(昭和46)年には国道248号の拡幅に伴って本殿と拝殿を移築。周囲は様変わりしたが、変わらず崇敬を集めてきた。
氏子たちは創建600年の節目に向けて2024、25年度に記念事業を実施。社殿内の調度品を新調したり、棟札の紹介看板を立てたりした。実施に当たっては427件から計660万5000円が寄せられた。
記念品として、棟札の写しと泰親の肖像画(AI=人工知能=で作成)をあしらったオリジナルのクリアファイルや御朱印も作成した。いずれも氏子たちが一から企画し、今年2月15日の「改修奉告祭」で配布した。
中根辰雄氏子総代(74)は「若一神社の創建600年こそが、岩津松平氏600年の根幹。節目で盛り上がって終わるのではなく、その先の5年、10年、50年を見つめて『今何をやるか』を考えなければ」と語る。
その上で「神社仏閣や自然林、遺跡など岩津には将来につながる“素材”がたくさんある」と強調。「(仮称)岩津センターの計画もある中で、『600年』を機縁としながら再びまちを盛り上げていくことができれば」と思いを込める。
