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東海愛知新聞

消防士の指示で脱出

岡崎城西高校 火災想定し避難訓練

岡崎市中園町の岡崎城西高校で15日、市消防本部の協力による火災避難訓練が行われた。消防士の指揮の下、全校生徒約1600人が校舎から脱出。振り返りも行うことで、効果的な避難方法を身に付けた。(犬塚誠)

訓練は抜き打ち。「東棟1階の化学実験室で火災が発生し、点検のために来校していた消防士が避難を指揮する」という設定で実施された。教員から権限を委譲された消防士が、校内放送を使って生徒らに指示を送った。

消防士は、火元に近い北棟の東階段を使わせないよう「西と中央の階段で避難して」と周知。炎を燃え上がらせる酸素を遮断するため「窓を閉めて避難して」とも呼び掛けた。生徒は指示に従って運動場へと逃れた。

逃げ遅れた際にも助かる手段があることを知ってもらおうと、消防隊による救助の実演もあった。6階建て校舎の屋上から隊員が降下して、4階から要救助者に見立てた人形を救い出すと、歓声が上がった。

訓練後には全教室をオンライン会議システムでつないで内容を振り返った。放送で指示された内容を消防士らが1点ずつ解説。「逃げるときには荷物は持たずに」などと、訓練で見られた課題も改めて伝えた。

防災訓練は毎年実施しているが、火災の想定と市消防本部とのコラボは今回が初めて。2年の土井萌々夏さん(17)は「いざ本当の状況になったときはもっと焦ってしまうと思う。考えさせられた」と述べた。

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