現場と学術の連携
岡崎市が名大生命農学研究科と協定
岡崎市は8日、名古屋大学大学院生命農学研究科と連携協定を結んだ。市は農・林業や畜産などに係る研究場所を提供し、名大はその研究成果を市と共有する。市と国立大が包括的な協定を結ぶのは初めて。
市内産木材の特徴を生かした新たな木材利用の検討や耕作放棄地の活用、ブランド豚「岡崎竹千代ポーク」のブランド確立など、さまざまな分野で協同。コメ対策や有機農業の推進でも協力する。
市によると、両者は2023年度から市内中山間地域(オクオカ)で立木の共同調査を実施。市内産木材の特徴に関する情報提供を受けてきたこれまでの関係性を、より幅広い形で発展させようと締結を決めた。
市役所で行われた締結式で内田康宏市長は「現場と学術の相互連携による課題解決に期待」、中園幹生科長は「市のフィールドと知が交わり、研究へ還元されるという好循環にしていきたい」とそれぞれ述べた。(犬塚誠)
