コロナの影響減少か
岡崎市 観光白書を作成
岡崎市はこのほど、2024年度の市内観光情勢を取りまとめた「観光白書」を作成した。NHK大河ドラマ「どうする家康」が放送された23年度と比べると、岡崎城公園などへの来訪者は減ったが、宿泊者や鉄道利用者は増加し、市は「新型コロナウイルス禍の影響が少なくなりつつある」との考えを示している。
市内観光施設への来訪者数は全体で345万4472人だが、23年度より約125万人減少。4月から南公園が、9月から美術博物館が改修などで休業したことも影響したとしている。岡崎城公園は、どうする家康の大河ドラマ館があった23年度より半減。しかし、市が示す基準値(16~18年度の来訪者数の平均)の約1.5倍で、コロナ禍前より観光客が多くなった。
延べ宿泊者数は36万218人で、前年度比約1万4000人増。夏のレジャーシーズンと桜の季節の3月、バレーボールのジェイテクトSTINGS愛知のホームゲームやWRC(世界ラリー選手権)フォーラムエイト・ラリージャパンが開催された10、11月の伸び幅が顕著だった。岡崎を拠点にするユーチューバー「東海オンエア」の“聖地”巡りや夜間の観光といった施策も功を奏したとみている。
詳しい内容は、市ホームページなどで確認できる。(横田沙貴)
