親子連れらでにぎわう
岡崎 基礎生物学研究所が一般公開
液体窒素など使った実験も
岡崎市明大寺町の自然科学研究機構基礎生物学研究所は11日、普段は入れない研究所内を一般公開した。
「生き物はすごい!!」をテーマに、研究内容を紹介する展示ブースや体験コーナーを展開。多くの親子連れらが訪れた。全国の研究機関から集まる実験材料の保存などに使用されている液体窒素の体験では、マイナス196℃の液体窒素にバラや風船、スライムを入れて凍らせた後に取り出して室温に戻すと、物体が元の状態に戻るという変化を観察した。
バナナを潰した抽出液にエタノールを混ぜてバナナのDNAを取り出す実験や、社会性を持つアブラムシの生態を顕微鏡で観察できるコーナー、2016(平成28)年にノーベル生理学・医学賞を受賞した同研究所の大隅良典名誉教授の実験機器や論文などの展示もあった。岡崎コンファレンスセンター会場(同町)では研究者によるトークも繰り広げられた。
一般公開は同研究所と生理学、分子科学の3研究所が輪番で毎年実施。コロナ禍で、昨年まで事前申し込み制だったが、今回は6年ぶりに事前予約なしで開放した。 (酒井希実)