動物たちの生きる戦略
県立岡崎高で出前講座
県立岡崎高校で21日、研究者による出前講座が開かれ、同高生徒・教職員、他校の生徒ら約50人が参加した。
今年3月まで自然科学研究機構基礎生物学研究所(岡崎市明大寺町)で研究員だった新潟大学創生学部特任准教授の西海望さん(38)=動物行動学・情報工学専門=が「動物たちの生きる知恵:逆境の中でのナビゲーション戦略」と題して講演し、これまでの研究内容を紹介した。
ヘビとカエルの研究においては、追う側のシマヘビ、逃げる側のカエルがそれぞれの状況に応じて行動していると説明した。ヘビがカエルを探している時には、カエルは動きを止めて見つからないようにする。ヘビがカエルに接近してもカエルは動きを止めたままだが、捕食されそうな瞬間になると、カエルはヘビの動きを見た上で逃げる。そうすれば助かる確率が高いことなどに触れた。
西海さんは「相手との距離が大事。遠距離だと後手(後に動いた方)が有利であり、カエルはヘビを引きつけてから逃げる。一見不適切な動きに見えるかもしれないが合理的」と述べ、状況判断の重要性を力説した。高校生に向けては「常識にとらわれず、自分たちが大事だと思ってことはとことんやってほしい。一生懸命やった経験は生きる」とメッセージを送った。
じっくり聴き入った生徒らは積極的に西海さんに質問をした。