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東海愛知新聞

岡崎城公園の150年紹介

家康館で企画展 “初出し”資料も

今年、開設150年を迎えた岡崎城公園の歩みを振り返る企画展が園内の三河武士のやかた家康館で開かれている。約140点の関係資料を通して、現在までの歴史をたどることができる。9月7日まで。 (犬塚誠)

同園は1875(明治8)年9月に愛知県内で3番目の公園として誕生した。背景にあったのは73年に国が出した「廃城令」。岡崎城が軍事上不要な「廃城」とされたことが契機となり、旧本丸跡地が公園になった。

展示では絵はがきや古写真を中心に紹介。担当者によると、資料は「ほとんどが初出し」。日比谷公園を手掛けた“日本の公園の父”本多静六博士による設計案(東京大学所蔵)などが並ぶ。

岡崎城の復興天守に関するコーナーでは、屋根に載る鯱にちなんだ逸話に注目。目玉だけが金で作られているといい、担当者は「名古屋城の金鯱への対抗意識があったのかもしれない」と思いを巡らす。

このほか、1963(昭和38)年に園内で開かれたイベント「岡崎博」の関連資料や、館内整理中に見つかった同館開館時のグッズなども陳列している。担当者は「岡崎城公園への興味を深めてほしい」とPRする。

午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)。中学生以上400円、5歳以上と、高校生以上の市民200円。市内の中学生以下や65歳以上、障害者手帳所持者らは無料。

8月3日午後2時からは市竜美丘会館で記念講演会も開催する。名古屋大学大学院人文学研究科の石川寛准教授が「岡崎公園の誕生」と題して語る。先着70人で参加費300円。申し込みは、家康館(24―2204)へ。

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