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東海愛知新聞

まちかどにマネキンと書

岡崎の鈴木金物 一風変わったディスプレー

ショーウインドーに飾られたコスプレ姿のマネキンと、四字熟語の書。岡崎市中心部で交通量が多い伝馬通りに、一風変わったディスプレーで注目を集める店がある。店の名は株式会社鈴木金物(同市伝馬通4)。一体、何のために? 謎を解き明かすべく、店を直撃した。 (犬塚誠)

出迎えてくれたのは鈴木博章代表取締役(50)。ディスプレーの飾り付けを担当する本人だ。「元々は商品を並べていたが、反響がなかった。『どうせ誰も見ていないなら、やらかしてやるか!』という思いで始めた」と話す。

第一弾は2022年10月ごろ。「人は本能的に人の形の物に反応する」という情報を基に、マネキンを設置した。四字熟語に特段の意味はなく、調べて気に入った言葉をしたためている。展示替えは不定期。

マネキンの衣装は毎回インターネット通販で購入している。歴代の衣装としては、金太郎や侍、ブルース・リーなど約10種類。みこの装束を着せたこともあったが、「気持ち悪い」と不評で、以降女性物は避けている。

テーマは定めていないものの、季節や世相に応じた飾り付けをする場合もある。クリスマスにはサンタクロースの衣装を着せたり、昨年10月の市長・市議会議員選挙の際には「おかざき」というかな書を掲げたりした。

「通りすがりの人が見て、『何だあれ、おかしなことをやっているな』と笑ってもらえれば」と鈴木さん。口コミでの広がりや実際に見に来てもらうことを狙い、自社のSNSではあえて発信していない。

ただ、店の前に広がるのは市内屈指の通り。次第にファンができ始め、「今度は何をやるの」「期待しています」といった声も届くようになった。

まちに異彩を放つショーウインドー。近くを通った際は、一度目を向けてみては?

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