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東海愛知新聞

規模を縮小してでも推進

岡崎市 太陽の城跡地のホテル誘致

岡崎市は現在、太陽の城跡地(同市明大寺本町)へのホテル誘致を進めている。昨年10月の市長選挙で返り咲いた内田康宏市長にとって悲願の事業。宿泊だけでなく会合なども行える複合的な機能を持つ施設の建設は5年前に決まりかけたが、コロナ禍や市長交代などの影響で白紙に。前回の計画をベースに施設規模を縮小してでも「岡崎の顔」の誘致を進めたいとしている。 (竹内雅紀)

内田市長2期目の2019年に「コンベンション施設整備事業等」の名で、会議や式典、パーティーなど最大1000人収容のホールと最大300人を分散収容できる会議室を中心としたコンベンション施設に、ホテルを併設した施設の計画を打ち出した。20年2月には優先交渉権者が決まり、同4月には基本協定を結んだ。しかし、社会情勢の変化や市長交代に伴う方針転換などで優先者との契約協議が中止、次点交渉権者も辞退した。

市は今年6月6日に開いた市議会6月定例会の磯部亮次議員(自民清風会)の一般質問に、誘致を進めているのは「フルサービス型ホテル」と答えた。コンベンション機能を併せ持つ滞在型の複合施設を指し、都市型(シティ)ホテルも含むという認識だ。コンベンション施設という響きが大規模だったり、前回の計画を想起させたりすることに考慮し、表現を変更したとみられる。また、「(前回の)計画の内容を見直すべきところは見直して、改めてホテル誘致を進めたい」とも答弁。市企画課などによると、前回の計画のままでは厳しいとの判断から、規模を縮小してでもホテルの誘致を進めたい意向だ。

しかし、フルサービス型は人手確保を中心に運営が難しいとされる。宿泊特化型に比べ、慎重な姿勢を示す事業者が多く、誘致は容易ではない。市内では約240人収容可能なバンケットを持つ岡崎ニューグランドホテル(康生町)のみだ。

太陽の城閉館を決めた柴田紘一市長時代にも跡地への都市型ホテル誘致に失敗しており、今回が3度目の試みとなる。

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