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東海愛知新聞

施設廃止も視野に検討

岡崎市 竜美丘会館の老朽化対策

岡崎市は2日、開館から45年が経過した市竜美丘会館の老朽化対策として、施設の廃止も視野に入れて検討していることを明らかにした。同日開かれた市議会6月定例会で野々山雄一郎議員(自民清風会)の一般質問に答えた。 (竹内雅紀)

築45年経過

同館は市民の集会や催事、文化芸術の振興に寄与する施設として、1980(昭和55)年3月1日に開館した。開館時の市長は内田喜久氏(内田康宏市長の実父)だった。

約1000人収容可能でケータリング(食事の配膳・提供)もできるホールをはじめ、レストランや会議室などがある。現在は、岡崎パブリックサービス・サンエイ共同事業体が指定管理者として運営している。

受変電や給排水設備の更新時期

ホールがある市内の主な公共施設の中で、築57年の市民会館はあおいホールを2016(平成28)年度、甲山会館を22年度、築64年のせきれいホールは20年度に大規模改修工事をしているが、竜美丘会館は未実施のまま。特に受変電設備や給排水設備の更新時期を大幅に過ぎており、喫緊の課題となっている。

大規模改修20億円以上

22年に市は同館の大規模改修に20億円以上の費用がかかるとの予想を示しており、今後の施設の在り方も含めた検討が必要とされていた。市行政経営課によると、昨今の物価高や人件費の上昇で、さらなる費用負担が増す可能性も示唆している。

齊藤哲也財務部長は答弁で「財政状況のみで判断するわけではないが、施設の廃止も視野に入れた検討が必要であると考えている」と述べた。

これまでの施設のような長寿命化改修に限らず、廃止という選択肢も加わった同館の老朽化対策。今後は運営状況や市内各施設での代替機能の可能性などを踏まえながら検討し、結論を出すことになるが、結論を出す時期については「未定」としている。

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