給食の米飯提供 回数減
岡崎市 価格高騰の影響で9月から
岡崎市は市内の公立小中学校などの給食について、9月から米飯(ごはん)を提供する回数を本年度当初の予定より月1回程度減らす。高止まりする米価に対応するための取り組みで、代わりにパンを提供する。 (犬塚誠)
対象は、市内の全公立小中学校と県立みあい特別支援学校の計68校。9〜12の各月と来年2月に、1回程度ずつ減らす。1月は七草がゆ、3月はひな祭りや卒業祝いの献立があるため、除外した。
市教育委員会学校給食センターによると、米飯の提供にかかる費用が当初の見込みよりも上昇したため。前年度比で小学校は6%、中学校は6.25%上がるとみていたが、実際は小学校で23%、中学校で28.6%上がった。
現状のペースで米飯を提供し続けると、給食費値上げの可能性も考えられるが、それを回避するために提供回数を減らすことで対応する。給食の米飯を一括で管轄する公益財団法人愛知県学校給食会に既に年間計画の変更を申し出た。
来年度以降の米飯提供1回程度減の継続の可否は未定。毎年3月上旬に同会から出される通知で米飯の価格が判明するため、その時点で決定する。給食の主菜は和食が多いことから、献立全体のバランスも考慮する必要があるという。
なお、本年度から、4、12月の2カ月分になった給食無償化の影響は「ない」とする。同センターの酒井啓滋所長は「食材価格が高騰する中でも、児童生徒が楽しんで食べられるメニューを提供していきたい」としている。