障害児の命を守る
岡崎竜城SC大森玲弥さん アトツギ甲子園ベスト5
岡崎市日名南町の株式会社岡崎竜城スイミングクラブ取締役の大森玲弥さん(30)が、経済産業省中小企業庁主催「第5回アトツギ甲子園」の決勝大会(2月20日、東京都千代田区)で上位5位以内の優秀賞に入賞した。
後継者の挑戦と企業の成長を後押しするための大会で、全国の中小企業や小規模事業者の後継予定者が各社の既存の資源を生かした新規事業のアイデアを競った。今回はエントリーした189人の中から、全国6地方大会を突破した18人が決勝大会に進んだ。
次期社長として同社の業務全般に携わる大森さんは、同社の障害者に特化した水泳カリキュラムを広く共有することで水難事故を防止するアイデアを発表。事故の多い学校の水泳の授業を民間委託する動きが全国的に広がっており、同社も市内3小学校の委託を受けている。同社は特別支援学級の児童にも対応できるが、全国的には障害児対策ができていない委託事業者が多いという。そこで、行政と連携して各自治体の委託業者に同社が30年以上蓄積してきた障害者向け指導ノウハウを伝えることを提案。「水泳の授業は水難事故防止という目的がある。命を守る権利が疎外されてはいけない」と力を込める。
大会ではプレゼンと質疑応答を通して、新規性や社会性、熱量などの観点で審査された。これまでの入賞者19人の中で、愛知県で初、女性としては2人目。今後は提案の実現を目指していくという。 (酒井希実)