平安後期〜鎌倉期か
岡崎 矢作川で発見の木杭列
矢作橋の遺構?
岡崎地方史研究会の宮川洋一さん(54)らのグループは4日、岡崎市矢作町の矢作川で2015(平成27)年秋ごろに発見した木杭の列について、平安時代後期〜鎌倉時代に造られた可能性が高いと発表した。
木杭は矢作橋の上流約250メートルの川の中から4本見つかった。いずれも直径は約50センチ。上流側に3本、下流側に1本あり、規則的に並んでいた。木杭の形状や配置などから、橋脚とみられている。現在は埋没している。
グループでは昨年6月に試料を採取。メンバーでもある名古屋工業大学の庄建治朗准教授(54)が試料に含まれる特定の物質を調べたところ、材料の木が平安時代後期に生育していたことが分かった。
木杭については、矢作橋の遺構である可能性も指摘した。ただ、江戸時代中期に書かれた「矢作御橋記録」によれば、初代矢作橋の築造は1601(慶長6)年。木杭の列が造られた時代とは大きな開きがある。
指摘の根拠としたのは、江戸時代より前の矢作橋に関する記述がある『平家物語』など。川に対して直角になるはずの木杭の列がずれている点にも着目し、現在の流れとなった16世紀後半よりも前に造られたと考えた。
宮川さんらは「木杭列は腐食が進行しているため、早期の追加調査と保存が望まれる。今後は周辺遺構の調査・研究を進め、地域の街道と矢作川の流路の変遷を考察する必要がある」としている。(犬塚誠)