岡崎市中心部で4月6日に行われる「家康行列」(市・一般社団法人岡崎市観光協会主催)の公開選考会が2月23日、市福祉会館ホールで開かれた。榊原康政役にはNPO法人祭だワッショイの中田悦子さん(48)が選ばれた。四天王役の女性は2020、23年に続き3人目(ただし、20年は中止)。

徳川家康役は2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」で家康の長男・信康を演じた俳優の細田佳央太さん(23)が務めるため、家康列は公募なし。徳川四天王と姫4人、竹千代役を選んだ。

珍しい親子共演

竹千代役は中田さんの息子で市立羽根小学校の中田旺宏君(11)。武将役と竹千代役での“親子共演”は非常に珍しいという。徳川四天王筆頭の酒井忠次役は「竜美丘みこし会」の神谷衛さん(67)に決まった。

観光協会によると、団体4、個人49の募集枠にそれぞれ6団体、105人が応募した。団体枠の徳川四天王では井伊直政列に3団体が名乗りを上げた。竹千代役には11人、於大の方と亀姫役には7人の応募があった。

悦子さんは「本当に緊張する。伝統文化を伝えられるよう務めたい」、旺宏君は「明るくて、先陣を切れる竹千代になりたい」、神谷さんは「周りのみんなが楽しくできるように頑張りたい」とそれぞれ抱負を述べた。

今年の行列は大樹寺(鴨田町)での出陣式後、午後2時に県道岡崎足助線(電車通り)の「能見通二丁目」信号交差点をスタート。そのまま南下し、乙川の河川敷右岸(岡崎城側)までの約1.5キロを巡行する。 (犬塚誠)

その他の主な配役は次の皆さん(カッコ内は所属団体)。

• 本多忠勝=市田侑希(岡崎市青年経営者団体連絡協議会)
• 井伊直政=前田晋作(一般社団法人岡崎青年会議所)
• 於大の方=牛田紀世美
• 築山御前=柵木優海
• 亀姫=山崎日彩
• 千姫=橋本優伽