預かり支援を拡充
岡崎市 新年度当初予算案に事業費計上
岡崎市は新年度、休日の日中や平日夜間に子どもを預かる取り組みを始める。夜間放置の防止などが目的。26日開会の市議会3月定例会に上程する新年度一般会計当初予算案に、事業費21万円を計上している。(犬塚誠)
対象は18歳未満の子ども。市家庭児童課に申し込むと、児童養護施設や乳児院が預かってくれる。時間は、土・日曜と祝日が午前8時〜午後4時で、月〜金曜が午後4〜10時(宿泊を伴う場合は翌午前8時まで)。
料金は1日・1人当たり750円から。宿泊を伴う場合や土・日曜と祝日に預ける場合は金額が高くなるが、最高でも2000円。住民税非課税世帯は約半額で利用できる。生活保護世帯の負担額はない。
同課によると、病気や夜間就労などで子どもの世話が難しい保護者を支援するための取り組み。市民であれば誰でも利用できることから、仕事や育児疲れで一時的なリフレッシュが必要なときに使うのも効果的だ。
近年は家族形態の変化が進み、夜間に働く保護者が増加。子どもが1人で家にいなければならない状況が出てきている。今回の取り組みは、既に実施している宿泊を伴う預かり支援にメニューを追加する形となる。
想定利用件数は月4件程度。三河地域では豊橋市や碧南市で導入済みだが、利用実績はほぼないという。同課担当者は「4月から開始してみて、問題点があれば解決していく。短時間からでも預けてみてほしい」としている。