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東海愛知新聞

もうすぐ桃の節句

岡崎・幸田 各施設でひな人形を展示

もうすぐ桃の節句―。3月3日を前に、岡崎市内と幸田町内の各施設でひな人形の展示が行われている。厳しい寒さが続く中、来場者は展示品を通して少しでも春の雰囲気を感じようとしている。いずれも観覧無料。(竹内雅紀、犬塚誠、酒井希実)

御殿飾り、つるしも 奥殿陣屋

岡崎市奥殿町の観光施設「奥殿陣屋」の書院では、明治〜昭和期のひな人形146体が並んでいる。ガラスケースに入った明治時代の人形は、おかっぱ頭など髪形が特徴的で、口元が開いた珍しいものもある。昭和時代の人形は20〜50年代のものがそろっており、ひな壇に豪華に飾られている。30年代は御殿飾りになっており、立ち止まって写真撮影する人もいる。

また、地元住民らが作成したつるしびなを68個展示。サンタクロースや雪だるまなど、かわいらしい姿が会場をにぎやかにしている。土びなも11体ある。

3月9日まで。月曜休み(ただし、2月24日は営業し、25日が休み)。午前9時30分〜午後4時30分。

娘のための七段飾り 旧本多邸

岡崎市旧本多忠次邸では、昭和30〜40年代に作られた七段飾りや御殿飾りなど約70点を見ることができる。

七段飾りは、忠次氏が長女の誕生に際して東京の老舗で購入したもの。親戚などから贈られた市松人形などもある。旧本多邸開館後に忠次氏の妻から寄贈を受けた。

御殿飾りは市民方にあった品。東海地方で作られたとみられており、御殿の上には金シャチがのっている。御殿飾り自体は京都が発祥だが、戦後に他地方にも波及したという。

このほか、ふっくらとした子どもらしい顔つきの木目込み人形や、ひな人形に添えて飾る土人形などもある。

3月9日まで。月曜休館(2月24日は開館、翌25日が休館)。午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)。

時代の変化を表す 郷土資料館

幸田町郷土資料館では、町民らからの寄贈品を中心に江戸時代以降のひな人形約100体が並ぶ。

江戸時代末から大正時代にかけての裕福な家庭で飾られていたとされる親王飾りは、武家の装束をまとい、男性はあぐらをかいているのが特徴。昭和初期〜30年代ごろの御殿飾りは、徐々に絢爛豪華になっているのが分かる。

庶民が楽しんでいたとされる土人形は町娘や歌舞伎の演目を題材にしたものが多い。現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう」にちなんで花魁をかたどった土人形を集めたコーナーもある。

3月16日まで。月曜休館(2月24日は開館、翌25日が休館)。午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)。

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