書類の記入不要に
岡崎 市役所での引っ越し関連手続き
岡崎市役所での引っ越しに関連する手続きが19日、原則として書類記入なしでできるようになった。窓口で氏名や住所といった必要情報を伝えれば、職員が専用システムを使って届出書を作成してくれる。 (犬塚誠)
対象は転入、転居、転出といった住所変更手続きのほか、国民健康保険や医療助成、児童手当などの関連手続き。市民課で住所変更の手続きを済ませると、他に必要な手続きを一覧にした「案内書」が渡される。
案内書には届け出情報を引き継ぐためのQRコードを記載。関連手続きを行う窓口で提示すると、職員が読み取って関連手続きの届出書を作成する。QRコードは職員専用で、市民は読み取れないようになっている。
さらにスムーズに手続きを済ませたい場合はスマートフォンからの「事前作成サービス」が便利。窓口で聞かれる質問や届け出内容を事前に入力しておくことができる。利用は市ホームページから。
市デジタル推進課によると、これまでは手続きごとに紙の届出書を記入する必要があった。氏名や住所などの同じ内容を何度も記入することが市民の負担となっていたことから、システムの導入を決めた。同課担当者は「窓口改善の取り組みの一つで、書類記入の負担が大きく減るのではないか。今後もより良い窓口となるよう取り組んでいきたい」とPRしている。
システム構築費用と本年度末までの運用費は計3032万円。半額は国の交付金で賄う。