特殊詐欺被害 2億円超
岡崎警察署 昨年1年間の犯罪統計
岡崎警察署はこのほど、昨年1年間に管内(岡崎市、幸田町)で発生した犯罪の統計を発表した。
県内ワースト2位
特殊詐欺は65件(前年比36件増)発生し、被害額は約2億5916万円(約2億1915万円増)に上った。件数、被害額共に県内45警察署のうち2番目に多い。このうちオレオレ詐欺が36件(28件増)、架空料金請求詐欺は22件(14件増)で特に増えていた。
丹羽博光生活安全課長は「犯人と話さないのが大事」と強調し、固定電話を常に留守番電話設定にして知らない電話に出ないようにするか、発信者に通話内容の録音を知らせる詐欺対策電話機を強く勧めている。
SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺は38件(暫定値)で約4億4000万円の被害が出ている。現金の送り先に個人名義の口座を指定されるのが大きな特徴だという。
犯罪数全体の刑法犯認知件数は2031件(94件減)。学区別では羽根が196件で最多で、六名(89件)、広幡(84件)と続く。
侵入盗は142件(10件減)発生。内訳は空き巣が33件(9件減)、住人が就寝中の忍び込みは18件(6件増)あったほか、営業時間外の店を狙う出店荒らしが21件(13件減)、事務所荒らしは12件(4件増)だった。同署は防犯カメラやセンサーライト、窓ガラスにはフィルムや補助錠、衝撃を受けると音が鳴る警報装置などの活用を呼び掛けている。
非侵入盗では1145件のうち自転車盗が最多の386件(7件減)だったほか、自動車盗(25件、9件増)とオートバイ盗(26件、8件増)が増加。車上狙いも91件(24件増)あった。被害に遭った車両の約7割が無施錠だったという。
強盗は4件発生し、3件増えた。不動産のセールスマンを装って家族構成や貯金額などをしつこく聞いてくる不審者の情報が多数確認されており、強盗や詐欺のために情報収集している可能性があるという。(酒井希実)