品質や取り組み評価
岡崎タキコウ縫製 欧州の協会に認められ受賞
岡崎市日名中町の有限会社タキコウ縫製がこのほど、欧州品質研究協会(スイス)が品質管理などに注力する企業や団体をたたえる賞「QualityChoicePrize2024」を受賞した。
着るビーズクッション
同社はビーズクッションブランド「ハナロロ」を展開し、同町の自社工場で1個ずつ手作りしている。クッションから頭と腕を出して着たまま過ごせる「着るビーズクッション」は2022年12月に発売すると翌年1月にSNSで爆発的に拡散され、国内外のメディアに取り上げられ、これまでに累計約4000個売り上げた。
海外でも話題 他薦で知る
海外でも話題になり、スイスの博物館に展示された影響か、他薦によりエントリーされた。同社には昨年11月ごろ授賞式への招待状が届き、その時に初めて受賞を知ったという。商品の品質やアイデアのほか、使い古したクッションを回収して別の新しい商品に作り変えるアップサイクルの取り組みなどが評価された。
授賞式は12月にオーストリア・ウィーンで開かれ、世界各国の受賞者と共に滝川進代表取締役らが出席した。滝川代表取締役は「50年近く縫製の仕事をしてきて、多くの縫い子さんたちに助けられた。今後もスタッフや家族、お客さんやみんなが笑顔になるように、世の中にない新しい物を最初に作るものづくりを続けていきたい」と語った。
着るビーズクッションは子どもから大人まで4サイズ各5色展開し、アニメや企業とのコラボレーション商品もある。実店舗は持たず、オンラインショップや同市のふるさと納税で出品している。(酒井希実)