文化協会が初の展示会 作品と体験楽しんで
岡崎市美術館
岡崎文化協会展が29日、岡崎市美術館で始まった。文協の文化・芸術部会に所属する団体と市内の学校計14団体が絵画や写真、書、表装、文芸、手芸などを出品している。2月2日まで。(犬塚誠)
文協が来年度に創立50周年を迎えることなどから初めて企画され、計405点が集まった。岡崎のまちや人を描いた大作や季節の風景を収めた1枚、絵や書に合うように仕立てられた掛け軸などが並ぶ。
桐の粉を固めた人形に筋を入れて布地を着せはめた「真多呂人形」を制作する「智の会」(近藤真智加主宰)は、京都の葵祭や平安貴族が興じたことで知られる「曲水の宴」を再現した群像作品などを出品した。
鮮やかな色調の衣装をまとった人形たちがずらりと並ぶさまは圧巻。会員が1人1体ずつ程度担当し、半年〜1年ほどかけて完成させた。人形が手にする小道具や、重ね着した着物の色合いにも気を配った。
美術作品だけではなく、文化活動を知ることができる点も特徴。川柳や俳句といった文芸作品のほか、着物の帯の結び目を紹介する団体もある。土・日曜はミュージアムコンサートや川柳講座、着付けが無料で楽しめる。
文協事務局は「多種多様な作品が集い、文協の魅力を存分に味わってもらえる。体験もあるので、ぜひ多くの皆さまに足を運んでほしい」とPRする。
午前10時〜午後6時(最終日は4時まで)。入場無料。