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東海愛知新聞

難関資格を取得

岡崎 愛産大三河高の3年生10人

岡崎市岡町の愛知産業大学三河高校電気科の生徒10人が、国家資格「第三種電気主任技術者」を取得した。発電所や変電所、工場、ビルといった大きな施設にある電気設備の保安・監督に必要な資格で、高校生での取得は珍しいという。 (横田沙貴)

第三種電気主任技術者

資格取得試験は毎年8月と3月に実施。「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目のテストを行い、4科目とも合格点なら資格を得られる。いずれかの科目で不合格があった場合は、次回以降の試験で不合格だった科目のみ再受験できる。

10人は、昨年8月と今年3、8月に実施された試験のいずれかで資格を得た。一度で4科目全てに合格した生徒もいた。

同校などによると、生徒が受験した3回の試験では、1回当たり3万3000〜3万7000人程度が挑み、合格率は昨年8月が16.6%、今年3月が21.2%、8月が16.0%。高校生の合格者は22〜42人と少ない。同校の合格者数は愛知県内の高校では最多、全国では3番目に多い。

同校電気科では、第三種電気工事主任者などの資格取得を視野に入れた勉強を希望する生徒を集めたクラスを編成しており、授業や補講などで資格取得をサポートしている。生徒もそれぞれ登下校中や休憩中などの時間で過去問題に挑戦できるウェブサイトや問題集で知識を深めた。

生徒を苦しめたのが、暗記が多い「法規」の科目。「計算なら得意だが、暗記は苦手だから大変だった」「2回目にはいろいろと覚えることができた」などと振り返った。

初挑戦で資格取得を果たした2年の白井徳馬君(豊川市立音羽中学校出身)は「4カ月真剣に勉強し、先輩にもアドバイスをもらったので報われてうれしい」と笑顔を浮かべた。2回目の挑戦で一度に4科目に合格した3年の野口フェリペ君(同市立西部中出身)と中山颯斗君(岡崎市立竜南中出身)は「勉強の間違いを見直す機会になった。難関試験なので合格はうれしい」「一度落ちたのもあり喜びも大きい。就職先で必要な資格なので安心した」とほほ笑んだ。

白井君、野口君、中山君を除く合格者は次の皆さん(いずれも3年生、順不同)。

花田壱星、近藤巧、田邊太一、朝倉誉、泉元気、太田悠仁、長谷川那太

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