5年ぶり5度目のインターハイ男子団体V
愛産大三河高アーチェリー
岡崎市岡町の愛知産業大学三河高校アーチェリー部が、8月に長崎市で行われた「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)アーチェリー競技大会」の男子団体で5年ぶり5度目の優勝を果たした。また、主将で3年の冨田優明君はU21(21歳以下)ナショナルチームに選出された。 (横田沙貴)
主将はU21入り
大会には冨田君のほか、3年の山本雄大君、2年の野村柊磨君、補欠として3年の横山一馬君の4人が出場した。
アーチェリーは矢の当たった場所に応じて1〜10点を獲得でき、この合計点数を競う。インターハイでは70メートル先の的に向けて矢を放つ。今回は全国の代表47チームが出場し、同部は予選を2位で通過した。決勝では予選の結果に応じて組まれたトーナメントに従って、1チームが6本ずつ放って点数を競うマッチ制で試合が行われた。同部は順調に勝ち進み、決勝では予選1位の強豪・近畿大附属(大阪府)と対決した。
決勝では4マッチ行って4-4と接戦。最後は各選手が1本ずつ放ち、チームの合計点数(同点であれば、的の中心から矢までの距離の短さ)で競う「シュートオフ」を行い、27-25で競り勝った。
冨田君はインターハイ後の11月、U21ナショナルチームの選考会に出場。昨年から今年までの大会成績と、選考会での成績でメンバー入りを勝ち取った。ナショナルチームとして出場する大会は未定だが、来年1月からはチームメンバーによる強化キャンプがある。また、来年4月中旬ごろに実施予定の世界ユース選抜にも出場する。
卒業後、冨田君は近畿大、山本君と横山君は愛知産業大に進学し、競技を続ける。冨田君は「(インターハイ優勝は)率直にうれしい。てんぐになることなく、世界大会で上を狙えるような選手になりたい」、山本君は「ナショナルチーム入りしてオリンピックに出場するのが目標。もっと上達したい」、横山君は「大学ではインカレの王座決定戦に出場して活躍したい。まずは自分が主体となってチームを引っ張っていける選手になりたい」とそれぞれ語った。