新事業創出のヒント
ものづくり岡崎フォーラム
「第7回ものづくり岡崎フォーラム」が13日、岡崎商工会議所で開かれた。地元ものづくり企業の関係者ら約100人が、企業が利害関係者と連携して新規事業を生み出す「共創イノベーション」について知見を深めた。
基調講演では交通系ICカードの仕掛け人として知られる、京都大学経営管理大学院の竹林一客員教授が登壇。おとぎ話「わらしべ長者」を科学的な視点から読み解き、新規事業創出に必要なヒントを紹介した。
作中の「偶然の出合いとチャンスをものにする」「途中から交換の価値が急上昇する」といった点に着目。経営者としての心構えが示されており、段階を踏むたびに「指数関数的」な成長が達成されていると指摘した。
わらを拾った男が人徳ある長者になれた要因としては、感謝を忘れずにいたことが大きかったと分析。男のように運をたぐり寄せるためには「①すぐやる②好奇心が旺盛③感謝の気持ち―の3点が重要」と締めくくった。
このほか、岡崎市商工労政課による「共創イノベーション推進戦略」の紹介などもあった。なお、フォーラムの開催は新型コロナウイルス禍前の2019年以来5年ぶりとなった。 (犬塚誠)