エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

「知ることは大事」

岡崎 乳がんセミナーに矢方さん

日本生命保険相互会社愛知東支社(岡崎市康生通南2)主催の乳がんセミナー「やるしかない! 乳がんになっても前を向いて」が3日、同市甲山会館で開かれ、アイドルグループ「SKE48」の元メンバーでタレントの矢方美紀さん(32)が講演した。

大分県出身の矢方さんは17歳で名古屋・栄を拠点とするSKE48に加入。アイドル活動を7年半行い、現在はラジオ出演やナレーション、声優などで活躍している。

乳がんが見つかったのはSKE48卒業から1年後の25歳だった。「20代での乳がんは想像していなかった。衝撃だった」と振り返った。

女性芸能人が乳がんで死去したニュースを見て、セルフチェックをしたのが早期発見のきっかけだった。痛みはなかったが左胸にしこりがあり、病院で検査したところ、乳がんと判明。脇のリンパにも転移があった。

手術方法や治療方法の選択など「想像以上に複雑な選択で悩んだ」と語った。乳がん発見から3カ月後に左胸の全摘出と脇のリンパ節切除の手術を受けた。術後2週間で仕事復帰し、周囲に驚かれたという。

抗がん剤治療や放射線治療を終え、現在はホルモン治療を継続中。「左胸がない生活に慣れてきた」と言い、敬遠していた温泉などにも足を運ぶようになった。周囲のサポートも大きかったという。

矢方さんは「病気がきっかけでいろいろなものを知ることができた。自分の体のことも含めて知ることは大事」と強調。乳がんの早期発見や備えの大切さなども訴えた。

セミナーは、同社のがん検診受診勧奨活動の一環。会場には後援の岡崎市の乳がん特設ブースも設けられた。

ページ最初へ