逃げ遅れを防ぐために
岡崎市 矢作川避難計画案への意見を募集
岡崎市はこのほど、矢作川で氾濫の危険性が高まった際に浸水が想定される区域の住民の逃げ遅れ防止を目的とした避難計画を見直した。計画案への意見を市民から募っている。9日まで。
同市防災課によると、2021年6月に策定された計画では避難時の渋滞による被害拡大や混乱を考慮して、氾濫の危険性が高い区域から段階的に避難指示を出すとしていた。しかし、堤防の決壊前に浸水する範囲を絞り込むことが困難で、住民が避難指示を待って逃げ遅れる恐れがあった。そこで、浸水想定区域内の全住民を避難の対象とし、氾濫の恐れが予測された時点で浸水リスクのある区域を含む全小学校区に避難を呼び掛けるとしている。
矢作川両岸の25小学校区が対象。担当者は「ハザードマップなどで自身に関係する地域のリスクを把握した上で、避難が呼び掛けられた際にとるべき行動を確認してほしい」と呼び掛けている。
計画素案は市役所西庁舎1階の市政情報コーナーや市ホームページなどで閲覧できる。
意見は電子申請・届出システムか、防災課に直接持ち込み、郵送(〒444―8601、岡崎市十王町2の9、防災課)、ファクス(23―6618)、メール(bosai@city.okazaki.lg.jp)のいずれかで提出する。
問い合わせは、市防災課(23―6711)へ。 (酒井希実)