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東海愛知新聞

生中華麺コンペで最高位

岡崎の時麺
愛知産小麦の3層構造

岡崎市橋目町の製麺業・株式会社時麺が作ったつけ麺用の麺がこのほど、東京都目黒区で開かれた国内産小麦を使った生中華麺の品評会「ラーメンコンペティション日本2024」で、最高位の農林水産省大臣官房長賞に輝いた。愛知県内の事業者では初の快挙。来春ごろの商品化を予定している。(犬塚誠)

全国から66社が集まった「冷やし麺」の部門にエントリーした。主原料は愛知県産小麦の「きぬあかり」と「ゆめあかり」。生地は3層構造で、大粒でまとまりにくい全粒粉の生地を他の生地で挟んで麺にした。

太さは「極太」サイズ。適度な弾力と、かむごとに広がる小麦の香りが特徴だ。香りを際立たせるため、全粒粉はあぶった。バランスの取れた食味と地元産小麦を用いた独自性で審査員をうならせた。

同品評会への出品は今回が初めて。栗山廣士代表取締役(76)がJAの雑誌を見て決断した。その時点で、締め切りまで残された時間は約2週間。吉野宏開発部副工場長(52)が中心となり、急ピッチで開発した。

取引のある製粉問屋の関係者にもアドバイスを受けながら2、3回の試作を重ねた。粘りが弱く、中華麺には適しにくいとされる愛知産小麦の弱点を、培ってきた技術力でカバー。社員の総力を結集して作り上げた。

栗山代表取締役は「積み重ねてきた技術が評価を受け、『自信を持っていいんだな』と感じた。製麺業者の数が減ってきている中ではあるが、これからも“細く長く”頑張っていき、独自の麺をお届けしたい」と述べた。

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