全国消防操法大会 準優勝
岡崎市河合消防団が快挙
岡崎市河合消防団(内田隆徳団長)がこのほど、宮城県で開かれた「第30回全国消防操法大会」で、初出場ながら準優勝した。可搬式ポンプの操作技術を競う「小型ポンプの部」に出場。団結力を武器に、練習の成果を発揮した。(犬塚誠)
同部門では、ポンプを使った放水で63メートル先の標的を倒す腕前を競う。審査項目はタイムの速さや操作の安全・確実性などで、道具の位置や送水圧力にも細かな取り決めがある。今大会は23団体がエントリーした。
同団は鈴木充さん(41)、鈴木猛丸さん(28)、浅井裕介さん(36)、河澄大輔さん(39)、鈴木康元さん(44)の5人で臨んだ。それぞれが指揮役やホースの延長、送水準備、ポンプの圧力調整といった役割を全うした。
開始の合図から標的を倒すまでのタイムは40秒54。無駄のない動きで、基準の45秒よりも短時間で競技を終えた。総合得点で見ると、優勝した高梁市消防団(岡山県)との差は0.5点と僅差だった。
練習期間は40日間で、週に5日を費やした。強力な放水を行う関係上、ささいなミスが事故につながることから、安全最優先で実施。安定したパフォーマンスに磨きをかけた。異なる町内の団員も練習をサポートした。
岡崎市内の消防団による入賞は8年ぶり。鈴木和宏副団長(48)は「全団員が一致団結して訓練に励んだ結果だと思うし、けがなく終えられて良かった。今大会に出場できたのも地域の皆さまの理解と協力あってのこと。心より感謝している」と喜びを語った。