子育ての苦労学ぶ
県立岡崎商業高 赤ちゃんと触れ合う
県立岡崎商業高校で23日、赤ちゃんと触れ合いながら出産や子育てへの理解を深める授業が行われた。
3年生の家庭科の一環で、生徒自身が大切に育てられたことを実感するとともに、将来親になる可能性を視野に入れながら社会の一員としての子どもとの関わり方を学ぶための授業。10月中に3年生約300人が参加する。
この日は2歳までの子どもとその母親10組が来校。母親は胎児の超音波写真や生後すぐの写真を生徒に見せながら、「『赤ちゃんって赤いんだな』と思った」などと振り返った。生徒の前でおむつ交換をして見せる母親もいた。生徒は日々の体温や授乳の時間などが細かく記録された母子手帳や、妊娠中の仕事との両立といった経験談から育児の大変さを学んだ。抱っこひもを着けて赤ちゃんを抱く体験もした。「出産時に痛すぎて気を失った」という話に「どうしよう」と不安げな表情を見せる生徒に、母親は無痛分娩という選択肢も紹介した。
本間楓珂さんは「お母さんがあやすとすぐに泣きやんですごい」、萬代楓真君は「繊細で触れるのが怖かった」とそれぞれ感想を話し、ともに「かわいかった」と満面の笑みを見せた。(酒井希実)