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東海愛知新聞

でっかいゾウ制作中

岡崎城西高美術部等身大ふじ子来月公開

ゾウのふじ子は“でっかいゾウ”―。岡崎城西高校(岡崎市中園町)の美術部が、東公園動物園にいるアジアゾウ・ふじ子をかたどった等身大の像を制作している。9月21日の文化祭一般公開日に市民らにお披露目する。(犬塚誠)

体高2.7メートル、体長3.6メートルのふじ子の大きさをそのまま再現する。金属パイプを芯に、木材で骨組みを作り、複雑な形状の部分は金網で大まかに成形した。“皮膚”は段ボール紙で、自然由来の接着剤・にかわなどで貼り付けている。作業は夏休みに入った7月下旬に始めた。

巨大造形物の制作は同部の「お家芸」。毎年文化祭に合わせて、立体や平面の作品に挑戦してきた。題材を考える中で話題になったのが、東山動植物園(名古屋市千種区)にいたアフリカゾウ。東公園にもふじ子がいると思い出し、準備に取りかかった。

制作に当たっては岡崎市動物総合センター(あにも)に連絡して快諾を得た。東公園が新たな動物の購入や獣舎の修繕に向けたクラウドファンディング(インターネットを介した資金調達)に取り組んでいたことも知り、「ふじ子作り」が自分たちにできる応援だと気付かされた。

東公園にも足を運び、飼育員や獣医師に取材した。体の大きさや神経質な性格、行動パターンといったさまざまなデータを収集。仕入れた情報をフル活用し、細部までこだわった再現を目指す。作っては改良の連続だが、少しずつ完成に近づいている。

8月16日時点で約6割が出来上がっている。お披露目までにはアクリル絵の具で色を塗ったり、毛並みを再現したりして仕上げる。教室内で制作しているが公開時は屋外に設置するため、像を運搬できるように分割して再度組み立てる作業も必要になるという。

公開は9月21日の午前10時~午後2時30分ごろ。誰でも入場可能。

3年の竹内杏里部長は「ふじ子に対する愛を込めた。じっくり隅々まで見たり、一緒に写真を撮ったりしてほしい」と呼び掛けている。

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