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東海愛知新聞

郷土の食を伝える

岡崎市理念条例の制定へ

煮味噌や味噌田楽、いがまんじゅうといった岡崎の食文化を将来に引き継ごうと、岡崎市は理念条例の制定に向けた取り組みを始める。基本的な考え方や取り組みなどを定めることで、「食」によるまちづくりを推進する。(犬塚誠)

来年度に議案提出

条例名は「(仮称)岡崎市食文化条例」で、学識経験者や事業者、公募した市民からなる「食育推進会議」と、市の各部署を横断する庁内ワーキンググループを設置する。併せて行動計画も策定する予定で、八丁味噌をはじめとした発酵食文化の宣伝・普及に取り組む。伝統的な食文化を学校給食に反映させたり、市民生活の中に取り入れてもらえるようにしたりする。

市によると、市内の食文化が市民の共有財産であると認識してもらいつつ、保存と活用を図ることを目的としている。市域をはじめとする三河地方では郷土料理や郷土菓子が発達してきた。しかし、近年は生活様式の多様化などから郷土の食文化に触れる機会が減少。特色ある食文化の衰退が懸念される中で、歴史的背景や習慣を含めた地域の「食」を、市民間に浸透させて守っていこうと考えた。

本年度は条例の検討や素案・行動計画案の作成を実施する。来年度は条例案をまとめて市民から意見を募り、条例案を市議会12月定例会または3月定例会に提出する。施行は2026年度。

中根康浩市長は「歴史的に長く継承されてきた食文化は、地元に根付いたものであるし、地元の人の体をつくり、生活を支えるという点で非常に重要。岡崎の食文化は守り、誇るべきものであるということを市民と共有・共感し合いたい」としている。

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