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東海愛知新聞

三河武士団の気質

岡崎 家康銅像台座に四神像

名鉄東岡崎駅北東の「徳川家康公像」(騎馬像)の台座部分にこのほど、三河武士団の気質を表現した4体の像「四神像」が据えられた。忍耐・知恵・勇気・人からの信頼という4つの徳を具現化。騎馬像と一体となり、来街者を出迎える。(犬塚誠)

各像の高さは約2メートル。青銅製で重さは約300キロある。作者は騎馬像と同じ彫刻家の神戸峰男さん(79)で、騎馬像台座の四隅にあるくぼみに設置された。石製の台座部分には像ごとに「忍」「智」「勇」「慈」という字が彫り込まれている。

四神像は元々、騎馬像と一体となって制作された。当初は騎馬像のみが作られる予定だったが「家康が築き上げた太平の世は、家臣団の支えなくしては実現し得なかった」という神戸さんの考えから、併せて制作されることになった。

2019年11月に騎馬像がお披露目されたが、四神像の設置は見送られた。制作費を市民からの寄付で賄っていた都合上、同時設置はできなかった。以降、四神像は同市菅生町の岡崎信用金庫本店に展示されていた。

転機となったのは今年5月2日。岡崎信金が創業100周年を記念して市に5000万円を寄付した。目的は「家康公顕彰に係る事業の実施」のため。市は寄付金のうち3000万円と、観光振興基金2000万円を活用して四神像を移設した。

7月29日には像の下で完成式典が開かれた。関係者約70人が出席し、像の“アップグレード”を喜んだ。神戸さんは「三河の方の国を思う気持ちを表現した。末永く育てていってもらえれば」と期待を込めた。

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