岡崎市 54億円余の黒字
2023年度の決算発表
岡崎市は16日、2023年度の決算の概要を発表した。一般会計の歳入は1520億1000万円(前年度比0.2%減)で、歳出は1436億243万円(0.4%増)。1年間の実質収支は54億8030万円(24.3%減)の黒字となった。
歳入の47%を占める市税は711億2413万円(0.7%増)。主な増収要因は個人市民税などの増加で、約8割を占める給与所得者の給与増などが影響した。規模は、新型コロナウイルス禍前の19年度に次ぐ過去2番目だった。
歳出では福祉分野の支出となる民生費が567億6728万円で、全体の40%を占めた。支出があった事業を性質別に見ると、住民税非課税世帯などへの生活応援給付金や障害福祉サービス費、小学校校舎改修事業費などが増えた。
市の借金に当たる市債の残高は、前年度から25億円減って531億920万円に。貯金に当たる財政調整基金(財調)は、7億円減って113億7551万円となったが、目安となる「100億円以上」の残高は維持した。なお、財調には黒字分から28億円を積み立てる。
特別会計(12会計)は歳入688億250万円に対し、歳出は676億6980万円。実質収支は10億3424万円の黒字だった。企業会計の病院、水道、下水道の3事業会計もそれぞれ9億8257万円、7億5834万円、1億6153万円の黒字だった。(犬塚誠)