サイボーグ一心太助
幸田町村合併70周年記念映画
幸田町は、町村合併70周年記念の特撮映画「サイボーグ一心太助」を製作する。町内オールロケ(8〜15日)で、町民や企業が協力している。町の歴史と産業をPRし、ロケ地巡りの観光客増加を狙う。町の予算1200万円を製作費に充てる。 (酒井希実)
町内オールロケ
主人公は町ゆかりの武将・大久保彦左衛門の家臣「一心太助」がモチーフ。福祉利用を目的にサイボーグを開発する会社「超伝工業」に勤める一心太助はライバル会社の陰謀で絶命するが、サイボーグとしてよみがえり、正義のヒーローとなる。そして「辛田しんだ町」と改称させられた幸田町を取り戻すために戦う―というストーリー。
同町の依頼を受けた幸田フィルムズ推進協議会が企画。都築数明会長が「エグゼクティブプロデューサー」として物語の草案を考えた。監督は、これまでに町内で撮影した映画「超伝合体ゴッドヒコザ」(2022年)と「突撃! 隣のUFO」(23年)でも監督を務めた河崎実さん。今作で“3部作”の集大成となる。
11日には幸田町商工会館で製作発表会が開かれ、河崎監督と出演者の西川俊介さん、中川知香さん、加山徹さん、堀内正美さん、ぶっちゃあさんが出席。「自然豊かで町民の温かさに触れた」といった町の印象や撮影でのエピソードのほか、「素材は幸田町だが映画では違う世界に見える」などと語った。河崎監督は「前2作のキャラクターも登場する“幸田版アベンジャーズ”。町おこし映画とは思えないようなエンターテインメント映画になる」と言った。
15日には幸田文化公園で、大人数で「ゴッドヒコザ音頭」を踊るシーンを撮影する。14日までエキストラを募集しており、町民でなくても参加できる。希望者は町産業振興課(62―1111、内線261、262)へ。
11月の「こうた産業まつり」で試写会を行い、来年1月24日に東京都内で公開、2月以降に愛知県内の映画館で上映される予定。