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東海愛知新聞

科学者から学ぶ

岡崎 市内33校でオンラインセミナー

学術界の第一線で活躍する科学者らから研究内容や夢のかなえ方について学ぶオンラインセミナーが30日、岡崎市内の公立小中学校33校で行われ、児童や生徒約4500人が参加した。

自然科学研究機構基礎生物学生理学分子科学の3研究所=いずれも同市明大寺町=から、阿形清和基生研所長ら3人が出演した。切断部分を再生する生き物の生態や科学に興味を持ったきっかけ、研究に必要なチームワークについて紹介した。部位の再生順序や原子間の距離に関するクイズもあった。

質問タイムには「実験をする中で一番大変だったことは?」といった子どもたちの疑問に3人が回答。生理研技術職員の渡我部わたかべゆきさん=同市出身=は「ある実験結果が出たときに、次も同じような結果になるように確かめることが難しかった」と答えた。

最後には3人から子どもたちにメッセージが送られた。シルバン・ド・レセレウク分子研特任准教授は「好きなことをやっていてもつらい時はある。そうしたときに、周りの人と協力して」と呼び掛けた。

市立三島小5年の鋤柄陽香さんは「できないことがあっても、諦めずに頑張りたい」と述べた。

同セミナーは岡崎市が学校現場に整備した通信環境を活用して2022年度から行っている取り組み。年3回を予定しており、この日が本年度の初回となった。後援は岡崎南ロータリークラブ。日ごろから3研究所と交流のある同クラブは創立60周年記念事業として位置付けた。(犬塚誠)

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