笑顔で楽しめる商品
岡崎・稲垣屋と西尾・若松屋
コラボ花火第2弾販売中
今年もコラボ花火を笑顔で楽しんで―。株式会社稲垣屋(岡崎市舞木町)と株式会社若松屋(西尾市下羽角町)が共同開発した玩具花火「ミラクルテモプラ」が販売されている。三河地域に拠点を持つ花火業者のコラボ商品は、昨年に続く第2弾。両社の強みを組み合わせた商品が、子どもたちの心を熱くさせる。 (竹内雅紀)
稲垣屋の強みは、手持ち花火を固定するセロハンテープを使わずに取り出しやすくした台紙(ノンセロハン)と、ジェル状にした水で消火でき片付けが便利な商品「はなび固めてポイ!」の2点。若松屋は、手持ち花火のパッケージに別種類(噴き出しなど)の花火を外付けして立体感とお得感を出す「コンビシリーズ」が特徴で、両社の“いいとこ取り”をした。
共同開発は2022年4月ごろに開始。当時は新型コロナウイルス感染拡大の影響があり、ロシアのウクライナ侵攻など暗い話題が多く、大人も子どもも笑顔になってほしいとの思いから、ライバル関係の両社が協力することになった。
第1弾の昨年は、稲垣屋のポイ付きノンセロハン「超楽」(「楽」には「らく」と「たのしい」の両方の意味)と、若松屋のコンビシリーズの「テモプラ」(手持ちにプラスの略)の各商品を掛け合わせた商品「超楽テモプラ」(参考売価1480円=税別)を販売し、予想以上の売り上げとなった。
2年目となる今回の「ミラクルテモプラ」は前作より豪華に。パッケージデザインを刷新し、外付けの噴き出し花火を1個追加(計4個)。手持ち花火を全て変色にするなどした。“奇跡のコラボ”を意味する「ミラクル」をネーミングに採用。参考売価は1980円(税別)で既に大手商業施設などの店頭に並んでいるという。
開発に携わった稲垣屋の泉智啓さん(46)は「生みの苦しみがあった分、商品に対する思いは強い」、若松屋の韮澤光映さん(41)は「とにかく楽しんでもらいたい。満足度向上のために努力した」と述べる。
花火で遊ぶと二酸化炭素を排出することから、両社は昨年、「花火de緑化プロジェクト」を立ち上げて「緑の募金」に寄付(各社50万円ずつ)。今年も寄付を予定している。