OKフードドライブ 常設窓口で受け皿拡大
岡崎の6施設
家庭で余った食料品を集めて、岡崎市内の生活困窮者らに配る取り組み「OKフードドライブ」。市と社会福祉法人岡崎市福祉事業団はこのほど、市内の公共施設6カ所に食料品を受け付けるための常設窓口を設置した。「もったいないを、ありがとうに」を合言葉に、助け合いの輪を市全体に広げる。 (犬塚誠)
回収場所は高年者センター岡崎(美合町)のほか、東部、西部、南部、北部、中央の各地域福祉センター。食料品を持ち込み、専用の回収ボックスに入れる。設置時間は月〜土曜の午前9時〜午後5時。祝日と12月29日〜1月3日は施設が閉館するため休みとなる。
持ち込みを受け入れているのは、未開封で消費期限が1カ月以上あり、常温保存できる食料品。生鮮食品やアルコール類は不可。野菜や果物は、各施設へ事前に相談をすれば受け付けが難しくても、近くの子ども食堂や児童養護施設などを紹介してもらえる場合がある。
市ふくし相談課によると、食品ロスの削減や地域一体となった生活困窮者支援、増加する提供食料品の受け皿拡大が目的。これまではイベントなどに合わせて食料品を受け付けていたため、持ち込める日が限定されていた。各施設は昨年度から利用対象を全世代に広げており、そのことを知ってもらう狙いもある。
東部地域福祉センターでは昨年7月1日から、試験的に常設の窓口を設置。今年3月末までに108件の持ち込みがあった。中には19キロ近い量のコメを持参する人や、町内の清掃活動で配りきれなかった飲料を持ってくる人もいたという。
同課は「各施設は地域の人にとっての“居場所"。気軽に食料品を寄せてもらいたい」としている。