事故ゼロ目指す
きょうから春の交通安全運動
「春の全国交通安全運動」がきょう6日から15日までの10日間、全国一斉に展開される。岡崎警察署などは
- 子どもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
- 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
- 自転車・電動キックボードなど利用時のヘルメット着用と交通ルールの順守
―を重点目標として、交通事故ゼロを目指す。 (酒井希実)
同署管内(岡崎市、幸田町)では3月に死亡事故が2件発生し、2人が死亡した。1件目は自動車の単独事故、2件目は自転車と自動車の衝突で、いずれも70代の高齢者が当事者となった。今年に入ってから2月末までに人身事故は151件(前年同期比30件増)発生。負傷者は175人(35人増)に上る。
同署によると、外出する人の数に比例して事故の危険性が高まり、新型コロナウイルス感染拡大の影響が小さくなるにつれて人身事故が増加傾向にある。
特に春は日が長くなって活動時間の幅が広がることに加え、慣れない道で通勤・通学する人も多く、事故が起きやすいという。花見や歓送迎会などで飲酒の機会が多い時期でもあり、同署は飲酒運転の取り締まりを強化する。
また、小学1年生への交通ルール指導や、自転車通学をする高校生へのヘルメット着用の呼び掛けにも注力する。
期間中に同署が行う主な行事は次の通り。
- 7日=家康行列における交通安全パレード(伊賀八幡宮~乙川右岸河川敷)
- 8日=管内一斉街頭監視(管内全域)、東岡崎駅立哨活動(名鉄東岡崎駅)
- 9日=バスガイド交通安全キャンペーン(名鉄東岡崎駅)
- 10日=管内一斉街頭監視(管内全域)、踏切啓発活動(名鉄美合駅)
- 11日=VRで交通事故体験交通安全キャンペーン(イオンモール岡崎)
- 14日=エフエムEGAO交通安全キャラバン隊(ウイングタウン岡崎、幸田憩の農園)
- 15日=管内一斉街頭監視(管内全域)
小学校付近で見守り活動
運動期間を前にした5日、同署は同市立竜美丘小学校北東の交差点で登校する児童の見守りを行った。署員らは通学班での登校初日の新1年生を含む児童に対して、横断歩道を渡る前には左右を確認して「手を挙げて渡ろう」などと呼び掛けた。
この日は管内の35小学校で同様に見守り活動を行ったほか、期間中に全小学校付近で行う予定。尾関元康署長は「社会全体で子どもを事故から守る意識を高めたい」と力を込める。