ちょっとした心掛けを
岡崎警察署 昨年1年間の犯罪件数微増
岡崎警察署はこのほど、管内(岡崎市、幸田町)での昨年1年間の犯罪発生状況を公表した。刑法犯認知件数は2125件で、11年ぶりに増加に転じた前年よりも25件増加した。同署は自転車の盗難、住宅や店舗への侵入盗、特殊詐欺などの被害防止を呼び掛けている。(酒井希実)
刑法犯の約60%を占める窃盗犯は4.4%増の1298件で、そのうち侵入盗152件の約半数は空き巣と出店荒らしの被害。住宅では無施錠の窓やドアからの侵入が約4割を占める。住人が就寝中の忍び込みが増えているため、住人がいる時間帯も施錠すること、店舗には現金を置きっ放しにせず、住宅、店舗共に夜間は窓にシャッターを閉めることが必要とされる。
非侵入盗は5.6%増の1146件で、特に自転車盗は393件で72件増えた。小学校区別では
- 連尺(39件)
- 羽根(29件)
- 城南(27件)
―の順に多く、人出の多い6〜11月に多発し、集合住宅や店舗、会社に駐車中の自転車の被害が増えた。盗まれた自転車の70%は無施錠だった。
特殊詐欺は増減なしの29件で被害額は約4000万円に上る。内訳では、パソコンのウイルス感染や未払いといった架空の名目で支払いを求める架空料金請求詐欺が8件で6件増えた。同署はパソコンや携帯電話の画面に警告として現れて指示される電話番号に電話しないことを周知している。
また、「+1」や「+44」などから始まる国際電話番号からの詐欺電話が急増しているという。海外との電話が不要な場合は発信や着信を無料で休止できる。申し込みは国際電話不取扱受付センター(0120―210364)へ。
同署の永田英巳生活安全課長は「『自分は巻き込まれない』と思い込まず、被害に遭うかもしれないと意識することが必要。自転車や家に鍵をかけるなどのちょっとした心掛けをしてほしい」と注意喚起している。