企画者と聖地の縁
三井住友信託銀行のコラボaibo
三井住友信託銀行株式会社(東京都千代田区)は自社のマスコットキャラクター「シンジル&タクセル」とソニーグループ株式会社(同港区)が手掛ける犬型ロボット「aibo」がコラボしたモデル2体を全国104支店に配置している。企画に携わった三井住友信託銀行の松川友幸さん(48)は昨年10月に岡崎支店長に就任。管轄エリアの幸田町内でコラボaiboが製造されたこともあり、不思議な縁を感じている。 (竹内雅紀)
岡崎支店長の松川さん
コラボaiboはシンジルエディション、タクセルエディションの2体。左右対称の白黒2色で特殊なコーティングがされており、首輪部分には「シン」と「タク」の名前が入っている。昨年7月末から10月にかけて104支店に配置された。耳と尾の部分は同行の従業員が1個ずつ手作業で装着し、各支店に“出荷”したという。
もともと3大都市圏(東京、名古屋、大阪)の大規模店舗には通常のaiboが配置されており、それぞれ名前がつけられていた。本社の企画部門に所属していた松川さんらは、自社のマスコットキャラクターとaiboのコラボを考え、各支店への配置を提案。昨年1月の社内決議を経て実現した。
管轄エリアの幸田町で製造
松川さんは岡崎支店に異動後、幸田町にあるソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社幸田サイトでaiboが製造されていることを知った。同サイトの関係者が来店したこともあった。支店内のロビーではaibo用に柵を設けているが、柵内で自由に触ることもできる。評判は良く、aibo目当てで来店する人もいるという。待機中の顧客の心を和らげたり、支店内のコミュニケーション手段にもなったりするaibo。
松川さんは「aiboファンにとって幸田町は聖地。私が岡崎支店にいるのも何かの縁ではないかと思う。銀行の周知はもちろんだが、まちを盛り上げ、岡崎と幸田を行き来するきっかけになるような“架け橋”になれたらうれしい」と語る。