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東海愛知新聞

殿の成長を願う

岡崎で家康公生誕祭

徳川家康の誕生日(12月26日)にちなんだ恒例行事「家康公生誕祭」が23日、岡崎市内で開かれた。室町時代の衣装を着た家康の父・松平広忠や母・於大らに扮した市民が市内を練り歩き、子どもの成長への願いを込めて家康が生まれた1日を再現した。(酒井希実)

広忠と於大、竹千代(幼少期の家康)らは産土神である明大寺町の六所神社で安産祈願をした後、「家康公生誕祝道中」と銘打って同神社から名鉄東岡崎駅北東の徳川家康銅像がある「家康公ひろば」まで、通行人に「竹千代縁起米」を配りながら練り歩いた。縁起米は康生町の龍城神社で祈祷を受けたもち米で「芽が出て育つ」という意味から家康を表し、平和や子どもの成長への願いが込められている。

その後、同神社で子どもの成長祈願が行われ、絵巻に記録されている魔よけの儀式で家康が生まれる時に矢を放ったという「蟇目の儀」を再現。弓道具製造の有限会社小山矢(同市福岡町)6代目・小山三郎さんや県立岡崎工科高校弓道部の生徒ら4人が弓を引き、矢が放たれる瞬間の「ぴょーん」という不思議な音に観客は「おお」と声を上げた。最後は子どもを乗せた「竹千代みこし」と広忠ら一行が岡崎公園内を練り歩いた。居合わせた子どもが順番に担がれ、県内各地から集まったみこし団体のそれぞれの掛け声がにぎやかに園内に響いた。みこしに乗った山本雄隆君(6)は「楽しかった。大きくなったら本多忠勝になって家康と一緒に演武したい」と笑顔を見せた。

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