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東海愛知新聞

いつも前を向いて

岡崎 竹の子幼稚園が50周年

岡崎市蓑川町の学校法人蓑川学園竹の子幼稚園が今年で開園50年を迎えた。竹やぶを切り開いて更地にした場所に幼稚園を建ててから半世紀。独自の教育方針をもとにして、これからも子どもたちの健やかな成長を見守る。(竹内雅紀)

開園当時を知る平岩ふみよ理事長・園長は「周囲には竹がたくさんあった。ぐんぐん伸びるタケノコのように子どもたちにも成長してほしいという願いを込めて命名したと聞いている」と語る。

祖母の小島れいさんが初代、元教員の父・小島十士夫さんが2代目、平岩さんが3代目となる。個人を大切にしながら、生活の一部である遊びを重視。周囲の豊かな自然環境を生かした体験や保護者・地域との連携、自園調理の給食といった特色がある。園児は水田での泥んこ遊びや田畑でのもち米、野菜作りを楽しみながら学ぶ。焼き窯や温水プール、図書室といった施設も充実している。

開園から50年が経過し、周囲の環境は大きく変わった。蓑川南部の区画整理で宅地化が進み、自然が減少。近年は藤川まちづくり協議会と連携し、ムラサキ麦づくりに取り組んでいる。また、園内にはビオトープ(生物の生息空間)を2カ所設けている。

開園当初から障害児を受け入れ、最近では外国籍の子どもも在籍するようになった。

「子どもたちの幸せをひたすら願ってきた50年だった。地域に必要とされる幼稚園として、いつも前を向いてしっかり歩みたい」

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