岡崎市と全国健康保険協会(協会けんぽ)愛知支部は12日、昨年度に健康経営や健康づくりの取り組みが優秀だった市内の事業所を「おかざき健康宣言優良事業所」として表彰した。最高位の金賞は、自動車部品の受注試作などを行う株式会社ハマダ工商(天白町、浜崎幸男代表取締役)が受賞。運動や食事、睡眠、精神面といった社員への多角的なフォローが評価された。(犬塚誠)

同社は「健康第一」という考えの下、食に重点を置いた取り組みを展開。給料とは別に「食費手当」を支給するほか、社食では会社が半額を負担する形で無添加食品の提供もしている。朝にはラジオ体操で一日をスタート。ランニング・サイクリングマシーンなどのトレーニング機器も備える。定期健康診断では面談を通じて指導。翌年に健康状態の改善が見られた場合には、金一封を贈るなどしている。

浜崎正和専務取締役(44)は「これを機にますます社員の健康に気を配って、やりがいのある職場づくりに努めたい」、中根康浩市長は「素晴らしい取り組みであり、モデルとして手本にさせてもらいたい」とそれぞれ述べた。

市保健政策課によると、今回表彰された優良事業所は、同社を含めて10社。昨年度に「おかざき健康宣言事業所」と認められた370社のうち、報告書を提出した107社から選ばれた。

銀賞以下の事業所は次の通り(カッコ内は所在地、法人格略)。

【銀賞】

太田油脂(福岡町)

岡崎土質試験所(滝町)

【入選】

中島急送(北野町)

フジケン(戸崎町)

大洋荷役(舳越町)

アクティブ(坂左右町)

BIG TREE(稲熊町)

サン・タカハシ(福岡町)

葵造園(大樹寺3)