島崎署長が退職
岡崎警察署 勾留中の男性死亡事件受け
岡崎警察署で昨年12月、留置場に勾留中の男性=当時43歳=が死亡した事件を受け、愛知県警察本部は1日、持病のある男性に適切な処置を行わなかったとして留置業務を担当していた同署の警部(46)らを業務上過失致死や特別公務員暴行陵虐などの容疑で書類送検した。また、同警部を停職3カ月、監督者である島崎浩志署長(60)を3カ月間10分の1の減給など20人以上を懲戒処分にした。署長と警部は同日付で依願退職した。 (酒井希実)
後任は尾関氏
同本部によると、後任の署長には同本部の尾関元康警視正を据える。小野田弘樹副署長は同本部に異動となり、後任は県警察学校の梅野満警視を充てる。小野田氏は警視から警部に降格する。
事件は昨年12月4日午前4時35分ごろ、巡回中の看守が、不自然に動かない状態の男性を発見。市内の病院に救急搬送されたが、約1時間後に高度の脱水症状による急性腎不全で死亡した。
留置場内で暴行
男性には精神疾患があり、留置場内で暴れるなどしたため、保護室に収容された。その後、ベルト状の手錠などで両手足を100時間以上拘束され、同警部らから足で蹴りつけられる、踏みつけられるといった暴行を受け、死亡するまで食事や水分を取ることができていなかったという。
また、同警部らは男性の監視を怠って放置し、医師の診察を受けさせていないのにもかかわらず、医師の診察を受けさせたという、うその書類を作成したとされる。