岡崎市が「最高評価」を獲得
性的少数者の働きやすさ
岡崎市が7日、職場におけるLGBTQ(性的少数者)の働きやすさを評価する「PRIDE指標2023」で、最高に当たる「ゴールド」を獲得した。自治体としては愛知県内初。全国でも東京都国立市に次ぐ2例目となる。 (犬塚誠)
自治体では全国2例目
PRIDE指標は、LGBTQに関する企業や団体の取り組みを評価するもの。
- 行動宣言
- 当事者コミュニティー
- 啓発活動
- 人事制度・プログラム
- 社会貢献・渉外活動
―の5指標がある。全てを満たして5点を獲得することで、ゴールド評価がもらえる。PRIDEは各指標を英語表記した際の頭文字が由来。LGBTQが誇りを持って働ける職場の実現を目指している。2016(平成28)年に、LGBTQの権利向上に向けて活動する一般社団法人ワークウィズプライドが策定した。今年の総応募数は834者。そのうち、326者がゴールドだった。
岡崎市多様性社会推進課によると、市ではLGBTQに関するさまざまな取り組みを実施。人権侵害やアウティング(他人による望まない性的指向の暴露)を禁止する条例を制定したり、職員研修を行ったりしてきた。市パートナーシップ・ファミリーシップ制度を利用した職員には、結婚祝い金や死亡弔慰金も支給している。
岡崎市のエントリーは今回が初めて。ゴールド評価の獲得により、LGBTQが職場として市を選んだり、市民に取り組みを知ってもらうきっかけになったりすることが期待されるという。
同課は「LGBTQに関する積極的な取り組みが評価につながったと思う。今後も引き続き取り組んでいきたい」としている。