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東海愛知新聞

アジアパラで「金」

岡崎 陸上競技の山本萌恵子さん

光ヶ丘女子高校(岡崎市大西町)職員でパラ陸上選手の山本萌恵子さん(25)=同市=が、このほど中国・杭州で開かれたアジアパラ競技大会の陸上女子1500メートルT20(知的障害のクラス)で優勝した。夏場の不調を乗り越え、本番では他選手を圧倒。アジア女王の座に輝いた。 (犬塚誠)

来年のパリ大会出場が大目標

決勝一本勝負となった今回は、山本さんを含む5人(1人は直前で棄権)が出場した。山本さんは300メートルを過ぎた辺りから独走。競る相手がいない走りにくさはあったが、現地観客からの「ヤマモト」コールを受けて力走を見せた。得意とするラストスパートでの追い上げもあり、4分56秒60でゴールした。2位の選手との差は28秒。「頑張りました」と振り返る。ただ、目標タイムとしていたのは「4分45秒」。母親の忍さん(64)によると、走り終えた際の第一声は「悔しかった」だったという。

大会前のこの夏は、心身共に“絶不調"に陥った。熱中症を繰り返して走れなくなり、精神面でも落ち込む日々。一時は棄権も考えた。そうした中で、インターネットで見かけたアスリートの言葉をきっかけに再び奮起。忍さんやコーチと共に練習に取り組み、コンディションを整えていった。

次の目標は、来年5月に神戸市で開かれる世界選手権。2位以内に入れば、パリパラリンピックへの出場がほぼ確定となる。「世界パラ(選手権)で2位以内に入る」と気合は十分。パリパラリンピックについても「5位以内」と言い切った。

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