銅像や運転体験装置など
岡崎市がふるさと納税高額返礼品を追加
岡崎市へのふるさと納税でもらえる返礼品のお披露目会が29日、岡崎公園内の巽閣で開かれた。
市内の製造業や食品関係事業者など7社が参加した。市は今回、900万円を超える高額寄付への返礼品を新たに追加。郷土伝統工芸品に指定されている「三州灯篭」などを製造する会社が手掛けるオーダーメードの銅像(寄付額999万5000円)や、自動車部品メーカーが技術の粋を集めて作ったドライブシミュレーター(同994万円)などが並んだ。
業務用の家具を扱う事業者は、家庭内で遊べるキッズコーナーを提案。レストランや百貨店、病院の椅子などに用いる「張り」の技術を応用しているため、耐久性に優れている。アウトドア用品の事業者は、コンテナをつなぎ合わせてテーブルにするグッズを出品。おしゃれなデザインで、自分仕様に変えて使うことができる。
市によると、昨年度の市のふるさと納税受け入れ額は約2億円。対して市民税の市外流出額は約14億円で、約12億円の「赤字」となっている。市は、国が自治体の財源不足を補うために交付する「普通交付税」を受け取っていない。そのため、普通交付税を補てんに充てることができず、赤字分が来年度の当初予算編成に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。
受け入れ額の県内順位は13位。本紙関係分では幸田町が2位、西尾市4位、豊田市14位だった。 (犬塚誠)